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【手紙の送り方】台湾の封筒を使った宛名の書き方と郵送方法【謎の四角】

台湾の暮らし,Taiwan

こんにちは、有馬次郎です。

郵便局を利用する機会があったので、台湾での手紙の送り方や住所の書き方について紹介したいと思います。

今回は封筒を利用したので、初めに封筒のお話から。

日本と少し違う台湾の封筒

葉書を5、6枚まとめて送る為、まずは封筒を買いに文房具屋さんへ行きました。
封筒は文房具屋さんや雑貨屋さんで購入することができます。

台湾の封筒は基本的に白、茶色、オレンジの3色です。
茶色とオレンジの封筒は共に牛皮紙を使用したものです。
他にもイラストが描かれているものもあります。

事務用では白い封筒が、普段使いでは牛皮紙が使用されているみたいです。
文具店のオンライン店舗の売れ筋では圧倒的に白い封筒が人気なのですが、白い封筒は同じサイズが売れていて、次に牛皮紙製の封筒が売れていました。
牛皮紙の方がサイズ展開が多いですし、安価なので個人で使うなら牛皮紙のようです。
そして、大きいサイズの書類やポストカードを束で送る場合は茶色かオレンジの2択になります。

今回は葉書よりひと回り大きいサイズを購入しました。
葉書をOPP袋に入れてこの封筒に入れたらぴったりでした!
実はこれより大きい封筒も同じ値段だったのでコスパがいい封筒を選びたかったのですが…。

製造会社によって入数が違う…。
しかも入り数表記が無いものもあります。
値段を比較したいのに20枚、50枚、100枚と表示があるものと、30枚にしては少ないような?みたいな怪しいものまで品揃えが異様に豊富です。笑

そして、サイズも大は小を兼ねるので、同じ値段の大きめサイズを購入しようかなと思ったんですが…。
謎の真っ赤な長方形…。
この四角気になりますよね。
しかも四角がある方が安いんです。

この四角部分は折っていいのか不明なので結局ぴったりサイズを購入しました。
ちなみに、購入した封筒は24枚入りでした。(突然のダース…笑)

謎の赤い四角は何かというと?

赤い四角は遡ると清(清朝)の時代からあったとされ、元々は白い封筒に赤い帯状の紙を貼り付けて封をしたところから始まります。

この赤い帯状の紙は、封筒の折り曲げた部分をしっかりと袋とじして他者の開封を防ぐ目的とされていました。
(今は袋の閉じ口に判子を押したり〆と書きますよね。)

右だったものが左のように変化しました。

そして、段々と紙の節約と文明の発達により、赤い帯は紙に印刷され、そして赤い帯は赤い格子となりました。
画像を見ると右側は封緘(ふうかん)の効果が無いような気もしますが。笑

この赤い格子は封緘の名残と、この中に名前を書くことで相手を尊重する意味があるそうです。
*ソース『閒談信封(上)

魯迅の時代(およそ1900年頃)には既に赤い格子に変化していたようです。

ちなみに、キャラクターが印刷された封筒にもこの四角は印刷されていて、格子状のものや、帯状のものなど色々ありました。
今では色々アレンジされて下のようなタイプも販売されています。

販売元はこちら

こういう可愛いタイプは送るのも楽しいし、送られてきても嬉しいですよね。

そして話は戻り…

現代版の封筒はさらに郵便番号が追加されています。
郵便番号部分の格子は日本の封筒を参考に格子を作ったそうです。

封筒の裏側には台湾全土の郵便番号が一覧になって記載されています。
郵便番号の格子はない封筒もありましたが、この一覧表は大体の封筒についていました。
すごく便利ですよね。

続いて、宛名の書き方です。

宛先の書き方

封筒の記入方法は基本的に日本と変わりません。
右側に宛先、左側に差出人の情報を記入します。
(葉書と同じです。)

郵便番号は日本と同じ記入方法です。
郵便番号が5桁になっていますが、台北は3桁で大丈夫でした。

住所は郵便番号の下から約2マス下げて書き始めます。
正式でない場合はそんなに拘らなくていいそうです。

宛名の書き方

封筒の場合、宛名は四角の中に記入します。
四角が結構大きいので名前も大きめに書いた方がいいと思います。
ちなみに、喪中の場合はペンで赤枠を黒枠に塗り替えればいいそうです。

名前はフルネームで、敬称を入れて記入します。
敬称は男性の場合「先生」、女性の場合「小姐」です。
どちらも「〜さん」という意味です。

敬称の下には「收」という文字を書きます。
「收」は「啟封詞」のひとつで、「啟封詞」は開封の動作を表すことばです。
「啟封詞」のうち、「收」には開くという意味はありません。
受け取る動作だけの意味なので、封書にも葉書にも使用することができます。
役職や上下関係で色々変化するそうですが、友達宛の場合は「收」で大丈夫です!

いざ投函

近場の郵便局へ行きます。
切手はコンビニでも購入できるそうですが、初回なので郵便局に行ってきました。

郵便局に着いたらまず番号を引き順番を待ちます。
呼ばれたら郵送物を差し出します。
職員さんが勝手に重さを計ってくれるので値段を決めるまで待ちます。
海外への郵送物がある場合は、どこ宛か一言教えた方が郵送間違いもなく済むと思います。

今回は国内宛と日本宛を発送しました。
国内宛が6元(22.8円)、日本宛が15元(57円)でした。
郵送物の内容によって値段に変動があるみたいですが、印刷物の場合は上記の値段になりました。
国内宛はどこに送っても一律で6元のようで、専用の切手があります。

発送物によって料金に変動があるので郵便物の種類について簡単にまとめてみました。

発送物の名称 内容 基本料金
印刷物 雑誌や新聞などの印刷物
(封筒やポストカードを束で送る場合も印刷物でした。)
6元
平信 普通の郵便物 8元
限時專送 速達の普通郵便 +7元
掛號 簡易書留 +20元
限時掛號 速達の簡易書留 +27元
雙掛號(回執) 送り主に配達完了の連絡がある簡易書留 +42元
明信片 ポストカード 5元
郵簡 ミニレター(郵便書簡) 6元

*表にある印刷物と平信は最低料金です。
重さによって料金が加算されます。
また、海外発送する場合も、20gにつき料金が加算されます。

支払いは窓口、投函はセルフサービス。
切手を貼ってもらい、お金を払ったら、郵送物を突き返されました。笑
日本だとレシートのような切手を貼って、そこで集荷してもらいますが、台湾の場合は外に出てポスト投函する必要があります。
国内の場合は緑のポストに、国外は赤いポストに投函します。

無事届きますように…!(願掛けw)