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【消しゴムはんこ】ねずみのイラストを使用した2020年の年賀状の作り方【メイキング】

消しゴムはんこ, DIY

こんにちは、有馬次郎です。

クリスマスイベントを一足先に終了させ、年始の準備に勤しんでおります。

そんな感じで、今回は年賀状のメイキングを作りました。
細かいので誰が参考にするのかは不明ですが、とりあえず参考にしてみてください〜。と言っておきます。笑

彫り方の注意点やデザインを思いつくまでの流れも書いてみたので、よければ最後まで読んでみてください〜。

まず先に完成品です!

段々刷るのが上手くなってきたような。笑

今回はねずみの置物をイメージしたデザインにしてみました。
毎年年賀状は中華っぽいデザインでまとめているのですが、今回は和風になりました。

ちなみに酉年と猪年はこんな感じです。
(猪も和風でした。笑)

それではメイキングです〜。

デザインを決めるまで

来年は子年ということで、水墨画系のデザインにしようかなーと最初は考えていました。
ただ、背景込みで考えると中華風のねずみってなんぞや?となり…。
段々、”中華のねずみ=穀潰し”な感じになってきたので一旦中華をやめました。笑

で、手毬が突然出てくる

水墨画のねずみなぁ…と考えながらとりあえず手を動かし、ネズミを描く練習をしていたところ、せや!手毬や!吊るし飾りや!という感じでとんとんと決めました。

描いていたネズミの綺麗な曲線を追求したら、段々丸まって手毬に…と言う流れです。笑
最後が決まればいいので発想は雑です。

いいなと思ったらそれ採用!の精神です。
そして中華の概念が完全に消えたネズミがこちらです。

どうしても手毬を描きたいのか吊るし飾りにも手毬…

で、手毬まで持ってきたのですが、柄がイマイチなんですよね。
鯛や鶴、富士山などの縁起のいいものを考えつつ文字を入れないといけないので行き詰まります。

そして、一旦手毬も諦めて、ぬいぐるみ系でまとまったのがこちら。

左は同時進行で考えてた全く関係ないものです…。

いい感じなので、これで決定!
正解が自分でもわからないので、とりあえず描いてみてフィット感があれば採用という感じでデザインは決めています。

文字は謹賀新年だと文字数が多いので”迎春”で統一しています。
迎春の他に干支の一文字と年数も入れるようにしています。
年は入れない方が使い回しが効くのですが、12年後また使うかもわからないですし、記念の意味も込めて入れるようにしています。
(去年忘れてました。笑)

鉛筆の下書きの上からサインペンで清書します。
サインペンを使う理由は、私の彫れる細かさの限界がサインペンの太さくらいなのでペンで潰れた場所は修正したりします。
ちょっと潰れたくらいならそのまの場合もあります。

清書をトレースし転写します。

サインペンの清書をトレーシングペーパーに書き写します。
写す向きは完成と同じ向きで大丈夫です。
鉛筆の濃さは、2B以上のできるだけ濃い鉛筆を使用します。
(今回はトレペに2B、修正に5Bくらいの鉛筆を使用しました。)

次に、写したものを裏返して消しゴムに乗せ転写します。
鉛筆で写した面が消しゴムに当たるようにトレーシングペーパーを消しゴムに乗せます。
そして定規や爪の表面でトレーシングペーパーを消しゴムに擦り付け転写させます。
(紙がズレないように注意しながら転写してください。)

転写した状態です。

よく見えないところや滲んでしまった箇所は鉛筆で修正します。
BやHより硬い鉛筆を使用すると鉛筆の色が乗りにくいのと、消しゴムに傷がつく恐れがあるので、できるだけ柔らかい鉛筆を使用してください。
(私は5Bの鉛筆を使用しました。)

転写が終わったら彫り進めていきます!

彫る手順

細かい箇所から軽い力で彫る

消しゴムは弾力があるので細い線を掘るのがとても難しいです。
なので、線が細い箇所や、小さな箇所から始めるのがオススメです。
細かい図案の中心部から徐々に外側へ彫り進めると失敗しにくいと思います。

まずは軽い力で彫る線に切れ込みを入れます。
一度に深くまで切れ込みを入れると滑らかに線を引きづらくなるのでまずは軽い力で切れ込みを入れます。

切れ込みを入れる時は凸部分が台形になるようにカッターは斜めにしてください。
同じ向きで斜めに掘ると細かい図案は取れてしまうので注意してください。

上の画像で説明すると、まず、刃先を外側に向けて一番小さい四角の線の外側に切れ込みを入れます。
次に、刃を内側に向けて、ひと回り大きい四角の線の内側に切れ込みを入れます。
(襟元部分の状態になります。)

次に黒い線を残すように残りの四角を彫ります。
彫る時、刃先は内側に向けます。
(帯下の状態になります。)

帯のリングは中心部を彫ってからリングの輪郭を彫り出すようにして彫ります。
小な丸はスナップを効かせると角が出て綺麗な丸に彫れないので、小さく何度か切り込みながら彫ります。

そして出来たのがこちら。

拡大するとこんな感じです。

初めて消しゴムハンコに挑戦する場合は、髭や目玉など周りに何もない所から彫って、慣れたら細かい部分に挑戦してみてもいいかもしれません。

続いて吊るし飾りを彫っていきます。

飾り部分が彫り終わった状態です。
ダルマやヒョウタンも細かい顔や模様から彫って、次に輪郭を掘るようにしています。

図柄が彫り終わったら、余白部分を削っていきます。
青い部分が無くなるまで彫ります。

一通り彫り終わった状態です。
ここで一度試し刷りします。
文字を間違えたことに気づきました。笑
早く試し刷りしたいので文字は後で修正します。

試し刷りした状態です。
刷ったものを見て、修正箇所を探します。
2020がうまく彫れなかったので直接書くか検証のため黒で数字を書きました。

角や余白が大きい場所は彫っても色がつく場合があります。
刷ったものと見比べて、色がついた所をもう一度彫ります。

再度修正してできたのがこちらです。

2020の部分は同じ色で輪郭を書き足しました。
台湾にいるので中華風のも作ってみました。
文字を強調する場合は背景に色があった方が見栄えが良かったです。

まとめ

今回使用した道具は以下の通りです。

・下書き用の紙
・トレーシングペーパー
・濃いめの鉛筆
・はがきサイズの消しゴム
・はがき
・カッター

カッターは30°のカッターを使用しています。
デザインカッターでもいいのですが、刃がすぐダメになってしまうのと安定性がないので私は30°の刃を入れた普通のカッターを使用しています。
刃の交換も折るだけなので便利です。

今回の図案は1日5時間ほど作業して3日で作り終わりました。
彫る時間は10時間もないと思います。
集中し始めると結構サクサク彫れるので、細かいだけで難易度はそんな高くないような気がします。

ので!ぜひ作ってみてください〜。笑