【雑記】『台湾人の文章力』から学んだ文章を書く上で意識すべきこと【想いは抑えて】
こんにちは、有馬次郎です。
最近、気持ち的に忙しくて隔日でやる気ゼロな日々を過ごしております。
というのも、以前から台湾人の日本語を添削しているんですが、最近本格的に日本語について考えるようになったら、『台湾人の日本語は、どこまで添削すべきか。』という壁にぶち当たってしまいました。
ということで、今回は台湾人の「文章力」と、そこから学んだ文章の書き方について書きたいと思います。
(この記事を読んでも、台湾人の日本語をどこまで添削すべきかは解決できません。笑)
台湾人の文章力
私は数年前から中国語話者の日本語の添削をしたり、私の中国語を添削してもらったりしています。
台湾人や中国人の日本語添削自体は4、5年前からやっていて、自分も添削してもらう側にいるので、ここ数年は丁寧に添削するようにしています。
そして、最近気づいたことがあります。
それは、台湾人…
絶望的に文章が書けない!
中国人や香港人ではまだ遭遇したことがありません。
もちろん、台湾人の全員がそうとは言いません。
ちゃんとした会話ができる人もいますし、頭のいい人もいます。
実際、私の周りの台湾人も会話が成り立つ人です。(無意識のうちに避けてたりして?笑)
でも、ネット上で日本語添削の依頼を受けると、私が言うのもなんですが、日本語以前の問題で絶望的な人がいます。
しかも添削して欲しいと頼んできた人に限って、
ヤバい&ヤバい
私も学生時代は、感情的にブログを書いたりしていたので、80%理解されない(?!)文章をよく書いていました。笑
社会人になってからは、仕事ではビジネスメールを書かないといけないですし、中国人に読んでもらうためのメールや商品PRの文章、個人では日本語の添削やまとめ記事、コンペ用の資料の作成などをしていたので、自分で書く文章はかなり改善されたように思います。
商品PRやコンペ用の文章は、文字数制限がある中で工夫しながら文章を書かないといけないので、難しいですが文章力が鍛えられたかなと思っています。
で、話は戻って台湾人。
個人的に思う傾向は、台湾色が強ければ強いほど文章が書けない傾向にあるように思います。(そうでもないのかな?)
母国超LOVE!みたいな台湾人やプライド高い人の長文は、読んでいて「?」となることが多い気がします。
今のところ、変な文章を書く台湾人は男性の方が多く、年は関係ないです。
続いては、どうヤバいのか説明していきます。
情報量がおかしい
ヤバみポイント1:感情を語り出す
コレ…いる…?ということを語り出します。
例えば風邪薬の問い合わせをしたい時、普通なら
「風邪薬を探しています。初めは喉が痛かっただけでしたが、今は鼻水も出るようになりました。咳もあります。この症状に適した薬はありますか?」
↑のように、症状を伝えて、最後に「適した薬を教えてください。」と言いますよね?(私だけ?)
もし情報が不足しているようであれば、相手から連絡が来るはずです。
でも台湾人は、
「風邪薬を探しています。私はここ数年1度も風邪を引いたことがありません。でも最近、突然喉が痛くなりました。あまりにも痛いので喉飴を何個も食べました。でも改善されないので薬を飲みましたが一向に改善されません。すごく辛いです。よく効く風邪薬はありませんか?苦くないやつがいいです。」
みたいな書き方をする人が多いように感じます。
コレって、「今日はどこ行ってたの?」って言う質問に
「今日は本当はディズニーに行きたかったんだけど、朝起きたら雨が降ってて、ずっと楽しみだったのに今日はもう外出無理だな~と思ったんだけど、そういえば近くに新しくできたショッピングモールがあるなーと思ってそこに行くことにしたの。そしたらね、東京駅についたら突然晴れてきたの!やったーって思って!だから今日はディズニーに行ったの!」
みたいな感じですよね。
結局行ったんかい!!!みたいな。
読みにくいし、いらない情報が豊富すぎる。そしてやっていることが、
感情の羅列。
薬の話は「喉が痛いから薬飲んだけど改善されない」に短くまとめることができます。
ディズニーの話なんてディズニーに行った以外は、聞き手にはどうでもいい情報ですよね。
あの有名なパソコンが壊れた時のやりとりにも近いような気がします。
もしかして女性の方が強いから、男性が女性脳になっちゃったパターンだったりして️…?
そうだとしたら、中華圏全部になるはず…。
「もう本当ヤバかったんだって!」も台湾人に多いような…🤔
もっと簡潔に!状況と結論伝えようよ!って、本当に思います。笑
さて、次のヤバみポイントは…
ヤバみポイント2:思い出を語り出す
やっぱり語り出す。笑
以前、日本のコンペに出すために書いた日本語の添削をして欲しいと頼まれたことがありました。(デザイン関係のコンペです。)
コンペだし、せいぜい400文字くらいでしょ。って感じで軽い気持ちで受けたんですけど。
コレまたやべーやつでした。笑
コンペと言うと、厳しいコンペでない限り普通は個人の経歴とか聞かないんですよ。
なのに、なのにだ!
先生の情報を!
思い出を!
書いていた!(まじかよ!)
「先生の専門がAだったので、私もAを大学で専攻しました。でもBが~」みたいな感じで書いていて、マジ?!となった記憶。
やーね、経歴書く欄があったとしてもこの始まりはないでしょ!
第三者から始まる経歴書って何やねん!
しかも私の良くないところは、こういう所がすごく気になっちゃう。笑
結局、コンペだから経歴欄がない限り作品の情報だけ書くべきだよ。って言いました。笑
他にも、日本語の勉強方法を聞いたら、「3年前はAの方法で勉強していました。今はしていません。」
と言い出したり…。
聞いてる側からすれば、この「今はしていません。」というのは、Aの勉強方法をしていないのか、勉強をしていないのかわからないのできちんと書いて欲しいです。
(こういう表現をしておきながら、日本人は主語なくしがち〜とか言うから、たまにイラっとします。笑)
続いてのヤバみポイントは、語らないけど足りないパターン…。
ヤバみポイント3:語彙力がない
ここに来て、まさかの情報量ないパターン。笑
これはイベントのデザインを頼まれたときに、文章もついていて見てしまったパターン。
文章にちりばめられた、「プロ、本格的、本場」と言う単語。
素人からすると何がどう凄いのかわからないし、お金貰うんだからプロで当たり前でしょ…って思うし、なんかもう色々めちゃくちゃ。
表面的な言葉を羅列させてるだけなので、何も引き込まれるところがないし、本人に聞いても「う~ん」と言う感じ。(まじかよ!)
それで、まずは「中国語にしたものを見せて」と頼んだら、色々な単語が出てきて、「これを日本語にしたらいいんじゃない?」と聞いたところ、またもまじかよ!な回答。
これじゃ読んでる人が分からないから。
いやいやいやいや!!!!!×∞
相手に伝わらないというのは確かに困るけどさ!
意味がわかるけど安っぽい言葉並べた文章と、
意味は難しくてわかんないけど何となくすごそうな文章だったら!
どっちがマシよ?!?!?!
そしたら「う~ん…」と。
え、マジ?
挙句に「どうせ読まれない」とか言い出すし。(作らなくていいじゃん…)
例を挙げると、
イタリアから寄せ集めた本場の素材を、プロの本格的な手法でお届けします。
上の文章で感じられることって何がありますか?
「へ〜そうなんだ」くらいにしか思わない文章ですよね。
というか情報量がなさすぎて逆にわかりにくいような?
同じキーワードを使っても、
イタリア帰りのピザ職人がお届けする本格的なピザ!
イタリア直送の素材を使用しているのに、リーズナブルな価格で本場のプロの味が楽しめます!
と書き換えれば、少なくとも
*イタリア帰りの(おそらく)日本人が焼いている本格的なピザ。
*材料はイタリアから直送している本場の味。
*なのに安い。
といった情報が得られます。
少し工夫するだけでも随分変わるのにもったいないです。
続いては、台湾人とLINEしたりして遭遇したパターン
ヤバみポイント4:二転三転する
これは文章力に直接関わるか分からないですが、物事の考え方がちょっと…みたいな感じです。
私は話がややこしくなるのがすごく嫌いなので、連絡事項は自分の中で整理してから伝えます。
なので、「伝えること=同意を求める」に近い意味を持っています。
前に書いた、薬の質問に置き換えると、症状を整理してから質問するという感じです。
ちょっと…と思う人は、約束事を一つ決めるのに数日かけてA~Dのパターンまで言ってきます。
例えば来週会う約束をしていて、月曜日からA!B!C!やっぱりA!木曜日になってD!みたいな。
正直思うのは、月曜からDのパターンになるまでの時間無駄じゃないですか。
一つの事について、やっぱりB!やっぱりC!そうだD!みたいな感じで毎日連絡くるの本当に迷惑。
「自分の中で決めて結果だけ私に言ってくれれば大丈夫だよ」って言ったにもかかわらず、
連絡が来る!
そして、まさかの!
一部分をゴッソリ忘れる!!!
おい!
私の記憶力が異常なのか分からないんですが、以前台湾人に「一字一句覚えてるわけないだろ!」って怒られたことがあります。
私だって秒で忘れる時ありますよ。
でも、台湾人は大事なことを平気で忘れがちだと思います。
かくいう私も人と会うために外出したらお土産忘れて会いに行ったことあります…。(初老です)
文句だけ言ってもしょうがないので、ここからは文章を書く上で意識していることをチラッと紹介します。
文章を書く上で意識していること
韻を踏むとかカッコいいこと言いたいんですけど、ラッパーじゃないので結構難しいんです。
手っ取り早く改善できるのは読みやすさです。
言い回しや、漢字と平仮名のバランスを変えるだけでも、読みやすい文章に改善することができます。
コツを何個か紹介するので参考にしてみてください。
簡単な言葉を混ぜる
言い回しや、漢字と平仮名のバランスを変えるだけでも、読みやすい文章に改善することができます。
と
言い回しや、漢字と平仮名の比率を調整するだけで読み易い文章に改善可能です。
どちらが読みにくいと思いますか?
私は、面倒なことが嫌いなので、堅苦しくなると途端に読みたくなくなるという現象に陥ります。笑
難しい内容を難しい言葉で書かれても、ホワぁああ〜🤪としてしまいますよね。(私のことです…)
ブログの場合は、手軽に読めることを意識しているので、なるべく普段通りの言葉遣いで書いています。
レシピなどの情報が加わるような、ちゃんとした文章を書くときは少しだけ言葉遣いに気をつけるようにします。
と言っても、ボキャブラリーがないので言い間違いは防ぐとか、ら抜き言葉を使わない、たまにちゃんとした言葉を使うとか、初歩的なことしかしていません。笑
それに加えて、自由な文章を書くときは、たまにふざけて書いたりもします。
堅い文章でも、たまにツッコミとか入っててテンポいいと読みたくなりますよね。
逆に履歴書などでは、要点をまとめてスッキリとした印象になるように文章をまとめます。
次は、きちんとめの文章を書く時に注意していることです。
漢字を減らし、助詞を補う
例えば、話すように「毎日連絡来て正直煩い」と書くと読みにくいですよね。
そこで、私はわざと平仮名を使ったり、省略した助詞を足して「毎日連絡がきて正直うるさい」と書いたりします。
「うるさい」だと違和感がある場合は「うざい」に変えたりして、読みやすさを意識しながら丁度いいバランスで文章を書くようにしています。
前の会社の社長が漢字マンで、「兎に角」や「〜し易い」を多用する人でした。
相手が中国人でもお構いなしで漢字を多様していたので、もちろんトラブルも倍増でした。笑
中国人は確かに漢字が読めますが、「兎に角」は混乱を招きますよね。
読みにくい、わかりにくい文章はなるべく避けた方が無難です。
漢字、ひらがな、カタカナを使い分ける
有名な例えに、「お洒落」の書き方がありますよね。
お洒落、御洒落、オシャレ、おしゃれ
どれも同じ意味なのに、字を変えると違った印象に見えませんか?
「お洒落」はミセス系、
「御洒落」ハイカラ系、
「オシャレ」は今風で、
「おしゃれ」は子供向けや、可愛いものに向いてる気がしませんか?
そんな感じで、書きながら修正を加えて読みやすい文章を書くようにしています。
漢字ばかりの文章も読みにくいですし、平仮名ばかりの文章も読みにくいです。
そこで、平仮名やカタカナを交えながら文章にすると、比較的読みやすくなります。
(ちなみに、読みづらいと読みにくいも、私は読みにくいと書く方が好きです。)
相手、目的によって使い分ける
上の文章でも「ブログでは〜」、「履歴書では〜」とちらほら触れましたが、目的によって日本語を使い分けることは、とても大事です。
以前、私は中国人の取引先と仕事をしていて、中国人でも人によって日本語でやりとりしていました。
今思えばトラブル回避の一つの手段かも?と思うのが、日本語の使い分けです。
日本のビジネスメールでは、内容が複雑になるほどわかりにくい表現が増えますよね。
例えば、「〜しないでください」を表す「〜しないようお願いいたします。」という言い方。
もう少し簡単にいうと、「〜しないようにしてください」という意味ですよね。
日本語に慣れていない人にとっては、「するの?しないの?」となってしまいます。
そのレベルで日本人と仕事するな、と思うかもしれませんが、相手は外国語を使って仕事をしているわけです。
通常業務にプラスして外国語を使って仕事をするとを考えてみてください。
しかも日本語のような曖昧な言い方で相手が話してくるわけですよ。
相手から「〜しないようにしてください」や「もう少しなんとかなりませんか?」と言われたらどう思いますか?
はっきり言って!
と思いませんか?
中国人相手であれば、中国語の表現に近く、ストレートな言い方に変えた方がいいと思います。
「〜しないようにしてください」の場合だと、「〜は不可なので、注意してください。」に書き換えたりします。
中国人相手なのでビジネスメールが崩れるより、お互いの理解度をあげる方が大事なので、時と場合によって使い分けが必要だと思います。
まとめ
ブログを書くにしても、せっかく読んでくれてる人がいるなら、相手が読みやすい方がいいですよね。
外見に気を使うように読みやすさにも多少気遣った方がいいと思います〜。
私自身、日本語と同じ表現で添削されないとモヤモヤするタイプでしたが、台湾人の暴走日本語を見ると、たまにマジでヤバイっしょwと思う人がいるので、郷に入っては郷に従えで改善したいと思います…。
大事なのは、相手にきちんと伝えること!
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません