OEM商品開発をしていたデザイナー目線で語る『企画力』についてのお話
こんにちは、有馬次郎です。
最近、平面のデザインをお手伝いする機会があったので、その時に感じたことをまとめてみました。
今回のテーマは『企画力』について
正直、学生時代は絵が上手ければデザイナーやイラストレーターになれると思っていました。
結論から言うと、どんなに実力があっても人を動かす力がないと芸術方面の仕事は難しいです。
音楽や映像なども含め、アート界隈全般に言えることだと思います。
*運の話は除外します。
なぜ『企画力』が必要なのか?
企画力があるということは自己プロデュースができるということです。
この業界でフリーで活動している人は大まかに4タイプに分けられます。
- 実力があり、売れている人
- 実力があるのに、売れていない人
- 実力がないのに、売れている人
- 実力がなく、売れていない人
1は実力が伴っている一番理想なタイプですね。
4は論外なので省きます。
ここで不思議なのは、2と3。
この2人の違いは何だと思いますか?
今回は『企画力』をテーマにしているので、そこにフォーカスして話していきたいと思います。
自己理解ができているかどうか
実力がないのに、売れている人の共通点。
それは自分のレベルと長所、短所を自覚しています。
そして、時代の流れに合わせての『売り込み方』を知っています。
この売り込み方が、企画力です。
実力がないのに売れているのは顔がいいから?コネがあるから?考えられることは沢山あります。
ですが、不思議なことに、その顔がいい人になりたいとは思わないですよね。
コネだって余程の人でなければ、実力がないと嫌がられるだけです。
顔がいい人と実力がある人はどちらがいいか?
例えば画家や音楽家で実力があるのに売れない人は、こう言うことを考えたりしませんか?
あの人は顔だけで技術が伴っていない
例えば、顔がいい人。
外観要素は時に短所ともなります。
「顔だけだよね。」って結構傷つきますよね。
本人も顔だけって自覚しているからこそ、実力を上げる努力をします。
では反対に、実力がある人。
実力がある人は、+αで何か努力をしているでしょうか?
日々作品を作ったり、練習をしたりすることは努力でしょうか?
厳しいことを言いますが、仕事として業界に入ってしまうと基礎的な技術は当たり前になってしまうんです。
しかも素人目線になると、ある一定のレベルを超えると、どのくらいレベルが高いのかさえ分からなくなってしまうんです。
全部「すごい」としか思わないんです。
デザイン業をしていると、何時間もかけて考えたデザインは見向きもされず、秒で考えたデザインが採用されることが多々あります。
せっかく考えたのに!こだわり抜いた渾身のデザインが!
なんて状況にもなります。
しかし、この業界は需要ありきの供給できる世界です。
ここで話は戻りますが、顔がいい人と実力がある人。
プラス要素別で分類したらどちらの方がプラス要素が多いでしょうか?
顔が良い人は実力がある人には及ばないものの、最低限プロとして仕事はできます。
プラス要素は外観と技術の少なくとも2つあります。
実力のある人は、実力がずば抜けて良い。
実力が外見だけの人に比べて倍、いや、倍以上良かもしれません。
ですが、プラス要素は1つしかありません。
これからは、人の需要にうまく供給できる『企画力』を磨くべきです。
実力がある人は『企画力』を鍛える
夏にシチューやお鍋のCMをみたことありますか?
シチューもお鍋もとっても美味しいのに、夏はこれらの広告をあまり見かけないですよね。
これと同じで、実力がある人は既に技術が伴っています。
ですから、需要に合わせた供給の仕方、自分の見え方を分析して売り出していくべきです。
では、企画力の鍛え方は具体的に何があるでしょうか。
本を読む
本かよ、と思う人もいるかもしれませんが、当たり前のことができていない人が多いです。
なぜなら、その時の需要に合わせて本を読む必要があるからです。
闇雲に本を読んでも意味がありません。
視野を広げるために小説を読むことは正しいとは思いますが、企画力には繋がりません。
私がオススメしたい分野の本は、マーケティングとデザインの本です。
マーケティングの本は人の行動や意識の変化からアプローチした本が多く、人々の行動パターンを学ぶことができます。
デザインの本は視覚、感覚的な面からアプローチした本が多く、直接的ではないですが、人々の意識にどう訴えていくのかが学べます。
人々の行動を全て把握することはできませんが、マーケティングの本で人々の行動パターンを学び、行動パターンの背景や傾向をデザインの本で学ぶと、人々の思考の傾向が見えてくると思います。
人と話す
本を読むだけでは頭でっかちになってしまうので、人とのコミュニケーションも必要です。
本で学んだことを答え合わせするのも必要ですし、新しい流行を取り入れるためにも人とのコミュニケーションは大事です。
息抜きとしても人と会うことは大事です。
SNSの活用
TwitterやInstagramで流行りの傾向を把握することや情報収集ができます。
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